主な汚染物質の原因と影響
|
物 質 |
汚染原因、影響 |
トリハロメタン類 |
浄水過程での塩素と、水道原水に残った有機化合物が反応してできます。発ガン性が指摘されています。 |
ハイテク汚染物質
|
トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンなど。クリーニングやハイテク工場の洗浄液などが、地下水などを汚染することが多いといわれます。 |
農薬 |
ゴルフ場などで使用される農薬(シマジンなど)。一般に使用されている農薬類は河川に流れ込み、また地下水を汚染します。 |
臭気物質 |
ジェオスミン、2-メチルイソボルネオールなどが、水道水のカビ臭の原因物質となっています。湖などの富栄養化によって藻類が繁殖し、臭気が出てきます。 |
鉛 |
鉛給水管、給水管からの溶出が原因とされています。pHの低い水ほど溶出しやすくなります。鉛は、貧血、消化管の障害、神経系の障害、腎臓障害などへの影響があるといわれています。 |
クリプトスポリジウム |
原虫の一種で、水道水源の汚染によって水道水に侵入します。集団感染を引き起こした例があります。アメリカなどではミルウォーキーなどで死亡事故を起こした例もありますが、日本でも埼玉県で起きた例があります。塩素消毒でも死なないので原水での浄化対策が必要です。 |
ダイオキシン類 |
主な発生源はゴミ焼却場といわれています。飲用水への侵入や摂取は認められてはいませんが、土壌、地下水への侵出から水道原水への影響が憂慮されます。監視していく必要があります。 |
環境ホルモン類 |
実態について、海外でも国内でも研究中で、明確な被害状況や問題が解明されていません。70〜100種類もの物質の総称ですが、水道水への侵入については、用心しなければなりません。 |