きれいな水環境を守るためにわたしたちにできること

わが国の水道原水の水質は、経済の高度成長に反比例して低下の一途をたどっています。下水道の整備が十分になされていない地域では、かなり厳しい規制があるにもかかわらず、工場排水、農業排水、畜産排水、生活雑排水(し尿を除く)などが、河川のもつ自浄能力の限界を越えて入り込み、水質の低下をまねいています。

リンや窒素を多量に含んだ台所排水や洗濯排水などの多くが、そのまま流されると、河川の水の富栄養化を引き起こします。藻類が増殖し、放線菌が発生し、アンモニアやカビ臭、土臭を放つようになります。

水道水の味の低下は、こうした原水の汚染の結果ですが、それというのも、私たちが毎日出す生活雑排水がその原因の大きな部分を占めていたわけです。

また都市化の拡大や、ゴルフ場の乱造は、森林の減少と地表面の増加をまねきました。こうした現象は、地下水の自然涵養能力の低下を引き起こしています。

燃えるゴミに