コンパクトな家庭用RO浄水器
RO浄水器のなかでも、水道水を原水とするものを「家庭用RO浄水器」として、「家庭用品品質表示法」に
したがって、性能、材料などの品質表示を行う必要があります。
家庭用RO浄水器では、RO膜や活性炭などのはたらきによって、原水である水道水から残留塩素をはじめとして いろいろな物質を除去します。ほとんどのRO浄水器では、加圧ポンプを装備して、水道水を加圧するタイプの ものが多く、電気製品としての安全性も確保されています。
家庭用浄水器として小型化するために、コンパクトなROモジュールが使われていることから、浄水量も少なく なります。そこで浄水をいったんタンクに貯めて、十分な量の浄水を活用できる仕組みのものも 多くみられます。
RO浄水器のろ過の特徴は、「クロスフロー」と呼ばれるろ過方式にあります。これは幾層ものRO膜の表面に原水を通して、水だけを分離し、その他の物質は外へ出してしまうものです。この方式は膜の目詰まりをしにくくするという長所はありますが、処理できる水の量(浄水量)が少なくなります。家庭用の浄水器では、ROモジュールを小型化するため、なおさら浄水量の確保は重要な課題となります。
このことに対応するため、浄水をいったんタンクに貯めて、十分な量の浄水を活用できる仕組みのものも 多くみられます。
●クロスフロー方式については →こちらから活性炭フィルターの併用
すぐれた能力をもつRO膜ですが、少し弱点もあります。それは、膜に影響を及ぼすような物質(たとえば膜を劣化させたり破壊させたりする物質)や、水に溶け込んでいるガス状の物質(炭酸ガスなど)、有機化合物の一部はRO膜では除去しにくいことです。したがって、これらの物質は活性炭フィルターを使って除去しています。