浄水器協会の規格策定の取り組み
RO(逆浸透)膜は、大規模な海水淡水化システムや飲用水確保のための浄水場施設に使用されてきました。 世界的にも水資源の危機が叫ばれている現在、RO浄水システムは、 これからの必要不可欠なテクノロジーとして非常に有望視されており、 家庭用のRO浄水器の普及も本格的にはじまってきています。
こうした高い能力をもつRO浄水器だけに、品質の行き届かない商品が、 謳い文句ばかりを派手に喧伝され、浄水器全体の信頼をなくしてしまうケースも懸念されます。
ここでは、RO浄水器を正しく理解して購入いただくために、浄水器協会の取り組みに ついてお知らせします。
RO浄水器の規格について
家庭用RO浄水器は、家庭用品品質表示法の対象としてその性能品質などについて表示する必要があります。
これはJIS S 3201に従って試験を行い、その結果に基づいて表示することになっていますが、浄水器協会自主規格 JWPAS R.310 は、これ以外の構造・相性に関する試験方法、維持管理等についての規定を盛り込み、「家庭用逆浸透膜浄水器」の製品規格として浄水器協会が自主規格として策定したものです。
今後、JIS規格化への検討も進めていきます。
これは「3規格+1ガイドライン」からなっていて;@RO膜基本性能の試験方法
A家庭用RO浄水器の試験方法
BRO浄水器の特定物質除去性能に関する試験方法
CRO浄水器に関する表示のガイドライン
RO規格基準が閲覧できます
「RO規格基準」を閲覧することができます。(ただし、ダウンロードおよび印刷することは禁止させていただいておりますので、ご了承ください)
【内容の概略】
・R.100 逆浸透膜浄水器に関する性能試験方法に関する規格
R.110 逆浸透膜浄水器に使用される逆浸透膜エレメント,モジュールの性能試験方法
R.120 逆浸透膜浄水器の除去性能に関する試験方法(特定物質除去に係る試験方法の規格)
・R.200 逆浸透膜浄水器の認証に関する規格
R.210 逆浸透膜浄水器に使用される逆浸透膜エレメント、モジュールの品質規格
R.220 逆浸透膜浄水器の適合マーク制度規格
R.230 浸透膜浄水器に使用される逆浸透膜エレメント、モジュールの認証制度規格【準備中】
・R.310 逆浸透膜浄水器の製品に係る規格基準
(参考)
@逆浸透膜浄水器の「家庭用品品質表示法」における品質表示の方法について
A逆浸透膜浄水器の販売に係るカタログ、パンフレット等における表示に関するガイドラインについて(A規格; A.530 参照)