1.一般項目 |
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報告書作成者 |
環境対策委員会委員メンバー |
A |
LCA従事者 |
同上 |
B |
LCA責任者 |
一般社団法人 浄水器協会 |
C |
報告書作成日 |
2013年 |
D |
規格 |
ISO14040(2006)およびISO14044(2006)準拠 |
2.目的と調査範囲の設定 |
@ |
目的 |
浄水器のLCA評価を行い、飲用可能な水製品との比較をおこなうと共に、現状製品分析と今後の製品の開発時の指標とするため。 |
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a)LCA実施の理由 |
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b)意図する用途 |
環境の視点から、特に改善すべきポイントを抽出する。また、会員に対する情報提供も目的とする。 |
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c)報告対象者 |
本協会関係者 |
A |
対象とする製品システム |
浄水器「家庭(キッチン)用浄水器」(工場・スーパー等の施設向け浄水装置や、家庭用の活水器・イオン水生成器は除く) |
B |
製品機能 |
水道水を原水とする飲用水浄水 |
C |
機能単位 |
1台 |
D |
基準フロー |
浄水器協会モデル型浄水器1台分 |
E |
対象影響領域 |
地球温暖化:100年指数(IPCC1995)現状の分析と今後の製品の開発時の指標とするために環境の視点から特に改善すべきポイントを抽出のため温室効果ガス(CO2)を対象とした。 |
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特性化モデル |
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対象項目 |
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F |
クリティカルレビューの種類 |
外部レビュー |
G |
システム境界 |
LCA報告書4.システム境界に記す。(排水を含めない。) |
3.インベントリー分析 |
3・1 データー収集 |
収集したデータの収集方法、品質評価、出典をまとめる。
各社販売数の多い仕様を代表性のある製品と判断し、算出し具体的な値に関しては各社毎の値を用い算出した。 |
3・2 素材製造工程 |
素材使用量は最終製品の設計重量から、製造時のロスを付加して算出した。
製造時のロスに関しては、有価物として売却・再利用されることを踏まえ、それ以上の考慮はしなかった。 |
3・3 製造工程 |
製造工程は、代表的な工程である組立工程とした。 |
3・3・1 組立工程 |
電力および人力にて組み立てを行う。そのため、電力以外に特別な消耗は無いものとし、照明・空調の電力は含めていない。また数値は、製造設備の実測で計測した。
本工程には梱包工程(段ボール)も含まれる。 |
3・3・2 輸送工程 |
輸送工程は各社の生産場所より、代表的な消費地である東京への出荷を想定して検討した。
輸送手段は4トントラック、輸送効率は混載便輸送のため60%とした。
トラックの復路による影響分は別の荷物を運んでいると考え今回は考慮しなかった。 |
3・3・3 使用工程 |
水道水の供給を加味し、一般的な使用におけるエネルギーの算出を行った。 |
3・3・4 廃棄工程 |
廃棄物として取扱われるため今回の算出には考慮しなかった。 |
3・4 データのまとめ |
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3・5 データ品質まとめ |
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a)時間的有効範囲 |
バックグラウンドはMilcaデータベースver1.0.6を使用した。 |
b)地理的有効範囲 |
日本国内 |
c)技術的有効範囲 |
バックグラウンドデータは日本国内の標準的な商用技術である。 |
d)精度 |
バックグラウンドデーターの精度は不明であるが、素材・製造時のエネルギー使用量は設計値もしくは実測であるため、本目的を達成するために十分な精度は確保されているものと考える。 |
e)代表性 |
委員企業数は社にたいして4社でその販売数が市場の約80%(平成23年度実績)であり、代表性は高い。 |
f)完全性 |
工程で使用する副資材は調査対象外とした。 |
g)整合性 |
先行研究資料を評価することにより、またデータは積み上げ形式で収集したため整合性は確保されている。 |
h)再現性 |
生産ラインにおける燃料消費量、原材料の大きな変動はないため、再現性は確保されているなお、LCA算出結果は別紙にて報告する。 |
4.インベントリー分結果 |
LCA報告書に記す。 |
5.結果の解釈 |
収集したデータについて、製造工程(組立工程、輸送工程、使用皇帝、廃棄工程)に分類して各工程について
解釈を試みる。 |
5・1 製造工程について |
ほとんどが合成樹脂部品であるため、CO2eの排出量は少ない。 |
5・2 輸送工程について |
製品は4トントラック、積載効率は60%とした。 |
5・3 使用工程 |
考慮しなかった。 |
5・4 廃棄工程 |
考慮しなかった。 |
6.結論、限界及び提言 |
今回の調査、計算結果を見ると浄水器協会モデルのCO2eの排出量は約1.46sとなった。これは、商品に供する部品の構成が合成樹脂で占められ有理に働いたものと考えられる。
また、廃棄工程について廃棄物として扱い今回は計算に入れていないが、リサイクル可能な部材については積極的にリサイクル使用することで環境負荷を小さくする方向が必要と考える。このことは、リサイクルに係わる経済的な問題や。輸送や回収に係わるCO2e排出量も考慮して環境に最適と考えられる方法の模索が重要となる。
今後の課題としてペットボトル水との比較において客観的な比較の必要が望まれる。 |
7.クリティカルレビュー |
外部レビュー・東京都市大学 伊坪教授 |
7・1 レビュー実施者及び文章 |
指摘事項については報告書の中で指摘を受けた事項について対応している。 |
7・2 LCA従事者のコメントおよび
修正指摘事項、改善推奨事項への対応 |
今後の課題としてペットボトル水との比較において客観的な比較の必要が望まれる。 |