水栓一体形浄水器

浄水器を設置する際、スマートな設置タイプとして長らく工夫されてきましたが、今般JIS(日本産業規格)として規格化されたのがこのタイプです。安全・安心の浄水器としてご利用ください。
水道水と浄水をひとつのハンドルで扱えますが、お湯を使う時は湯水混合栓の切り替えにお気をつけください。

(1)水栓一体形浄水器の特徴

浄水器が水栓に組み込まれたタイプであり、浄水器をキッチン周りやシンク下に設置する必要が無く、省スペースで浄水器を使うことができます。

浄水器部が水栓とホースで接続されていることで、浄水器部を引き出せるようにしている製品も多く、浄水器部を引き出せることによりポットへの給水やシンクの清掃がしやすい水栓です。

浄水/原水(水道水)の切り替えは、手元でできる製品が多く、手軽に浄水を利用することができます。また、ストレート/シャワーのように異なる水形で浄水を使えるものもあり、飲用だけでなく野菜洗いや米を研ぐ際にも浄水を活用しやすくなっています。

(2)主な仕様
【カートリッジの性能】

ろ材としては活性炭、中空糸膜を使っている製品が多くあります。

浄水能力として表示される除去対象物質は、家庭用品品質表示法に基づく12項目に加え、日本産業規格JIS S 3201(家庭用浄水器試験方法)に試験方法として規定されている5項目、及び浄水器協会自主規格(JWPAS B基準)の2項目が該当します。

当該浄水器の除去対象物質の設定は各製品で異なり、浄水ろ過能力を有する項目について製品の仕様として表示されます。

浄水ろ過流量は2〜4L/分の製品が多く、ポットへの給水や鍋の水溜め等に使い勝手の良い浄水ろ過流量となっています。

【カートリッジ交換頻度】 

2〜4か月のものが多く、浄水の使用量を目安として交換頻度を設定します。

使用量が少ない場合でも、衛生面での懸念があるため、メーカー推奨の交換期間以上の使用は避け、定期的に交換をする必要があります。

(3)実際の販売(設置)事例

水栓一体形浄水器の販売(設置)事例としては新築マンションへの標準設置、新築戸建てへの設置、リフォームによる既設の給水栓との交換による設置等があります。

新規に水栓一体形浄水器を取り付ける場合や交換工事には資格が必要なため、メーカー指定業者もしくは水道事業者により行ってください。

(4)注意点

代表的なものとして以下に記載します。

<捨て水を行ってください>

毎日の使い初めには、約5〜10秒ほど水を流して(捨て水して)から使用してください。給水管に残った水や、吐水出口付近の滞留水を流すことによって、一般細菌を外に流すために、捨て水をすることが推奨されています。詳しくはご使用の製品の取扱説明書をご参照ください。

<お湯の通水はしないでください>

一般的な浄水器は、お湯を浄水器に通されると、一時的に活性炭に吸着された物質が流れ出る可能性があります。浄水は35℃以下の水でご使用ください。ただし、浄水器へのお湯の通水、およびお湯を通された場合の取り扱いについては、各浄水器メーカーにお問い合わせください。

※ その他、製品に関してのご不明点は、購入先や、ご購入品の製造メーカーへお問い合わせください。

(5)カートリッジの購入方法(偽物注意も)

メーカーからの定期購入や、メーカーのウェブサイト、家電量販店などで購入することができます。大手ショッピングサイトやフリマサイトでの購入の場合、正規品ではない模倣品がある場合もございます。カートリッジの購入は正規ルートでご購入ください。

【水栓一体形浄水器の例】
suisentype
提供:三菱ケミカル・
クリンスイ株式会社
suisentype
 
提供:株式会社タカギ
suisentype
提供:三菱ケミカル・
クリンスイ株式会社
suisentype
 
提供:株式会社LIXIL
suisentype
 
提供:SANEI株式会社
suisentype
 
提供:トクラス株式会社

【交換カートリッジの例】

suisentype
提供:トクラス株式会社

【交換カートリッジの例】

suisentype
提供:株式会社LIXIL

(資料提供:浄水器協会会員)