事業案内

浄水器協会事業案内

浄水器協会は浄水器の信頼確立の為、浄水器関係事業者の協働活動として、1972年(昭和47年)全国家庭用浄水器協議会として発足しました。2022年に創立50周年を迎え、新たな一歩を踏み出しました。

  • 浄水器は、1960年代後半から70年代、日本の高度経済成長時代にあって、水道水が臭うと言われてこれをなくす為に生まれてきたのですが、商品(製品)として浄水器の機能、効果効能を訴えるよりは、浄水器を商材にした悪質商法や不当表示に利用されて消費者を欺いてきた経緯があります。浄水器協会は、技術開発と共に信頼確立を趣旨として設立され、2009年には、一般社団法人浄水器協会として社会的責任を担うこととなりました。
  • 飲用水に有害物質が混入するなど色々な事故がありましたが、なかでも2011年、東日本大震災による福島原子力発電所の爆発事故によって放射性物質が飛散し、水道水に混入するという事故が発生し、安全な水への不安を起こさせました。浄水器で対応できるのかという質問もたくさんありました。
  • 浄水器は水道水の水栓の末端での補完機器として、「安全で安心のおいしい水」を求める消費者の意向に応じて利用、拡大されてきましたが、近年の地球温暖化、気候変動によって、健康志向から、より安全な水へと目的や用途分野も拡がり、更に信頼の確立が求められるようになりました。
  • 浄水器協会の調査では、浄水器の普及率は全国平均40%、都市部では50%を超えるようになり、必需の家庭用品になっています。このような状況で製品展開も広くなり、家中の水への浄水化に利用されるPOE形浄水器や、水栓一体形浄水器の規格基準をJIS S 3241(家庭用浄水器製品規格)の改正時に追加しました。
  • 報道でも取り上げられているPFAS問題についても浄水器に係る調査・研究などを通じ対応してまいります。

浄水器協会概要

■目的
浄水器協会は、飲用水の安全・安心を求めて浄水器を確立するために活動しています。浄水器の販売拡大のための団体ではありません。その意味で「優良品の製造」「良識ある販売」「正しい使用方法の徹底」「製品の安全」を業界の趣旨として考え、解決していきます。
■設立
1972年(昭和47年)5月:全国家庭用浄水器協議会
2003年(平成15年)5月:有限責任中間法人浄水器協会
2009年(平成21年)5月:一般社団法人浄水器協会
2022年(令和4年):浄水器協会創立50周年
■会員
2024年10月 55社
本協会の目的、趣旨に賛同する浄水機器類の製造、販売会社及び浄水に関する検査機関、浄水器周辺機器類、材料などに関する会社で構成する。
■事業
目的達成のため、次の事業を行う。
(1)浄水機器類の規格・基準に関すること
(2)水及び浄水機器類の調査研究に関すること
(3)水及び浄水機器類に関する事業に関すること
(4)海外認証の規格機関との協同研究により、浄水器の世界的確立を図る
■組織
社員総会(定時社員総会)
事務局、理事会
常設委員会:総務広報委員会、技術委員会
特別委員会:環境対策委員会、規格委員会
専門委員会:ろ材、ビルトイン浄水器、サーバー形浄水器
事業領域分科会:RO事業分科会、浄水シャワー分科会
POE形浄水器研究会、災害用浄水機
■役員
理事、監事
東レ(株)、(株)ウォーターエージェンシー、(株)OSGコーポレーション、(株)LIXIL、(株)メイスイホールディングス、(株)日本食品薬化、三菱ケミカル・クリンスイ(株)、TOTO(株)、パナソニック(株)、(株)環境向学、(株)キッツマイクロフィルター、(株)タカギ、(株)マーフィード、(株)ゼンケン

事業活動

浄水器協会は、浄水器に関する我が国唯一の業界団体で、販売拡大する為の団体ではなく、浄水器の信頼を確立させて、消費者に「安全で安心のおいしい水」を提供することをコンセプトに、会員浄水器について「優良品の製造」「良識ある販売」「正しい使用方法の徹底」「製品の安全」を趣旨として活動する団体です。

浄水器関連JIS規格
・JIS S 3201 家庭用浄水器 試験方法(2019年改正)
・JIS S 3241 家庭用浄水器(2022年改正)
・JIS S 3242 家庭用逆浸透膜浄水器
浄水器協会自主規格(JWPAS)のJIS規格化作業推進
・JWPAS B:浄水器及び浄水器の機能に関する規格基準
・JWPAS E:浄水器に使用されるろ材に関する規格基準
・JWPAS J:浄水シャワーに関する規格基準
・JWPAS K:環境対策等に関するガイドライン
・JWPAS R:逆浸透膜(RO膜)浄水器に関する規格基準
・JWPAS S:災害用浄水器の試験方法に関する規格基準
・JWPAS H:サーバー形浄水器に関する規格基準
新しい研究テーマ
社会情勢や環境変化によって発生する課題に取り組んでまいります。

(1) JISへの対応
今年度はJIS S 3201の5年毎の見直し検討の他、サーバー形浄水器および浄水シャワーのJIS化に取り組んでまいります。

(2) バイオフィルムの研究
浄水器設置における配管・チューブ等に発生するバイオフィルムについて、できるだけ浄水器設置環境に近い条件を設定し、検証してまいります。

(3) PFASに関する調査
PFOS及びPFOAの除去性能に関する試験方法は、自主規格に加えています。今後、除去・低減する適用策として浄水器が貢献できるか等研究していきたいと考えています。

浄水カートリッジ、浄水シャワーカートリッジの模倣品への“注意喚起”
ネットサイトにおいて浄水器協会会員が製造する浄水機器カートリッジの模倣品が出回っています。価格が安いという事だけで購入しない様に“注意喚起”の行動を行ってまいります。

浄水器規格基準適合マーク制度

浄水器協会は、浄水器、浄水シャワーなどの浄水化製品について第三者委員会(技術評価委員会、表示審査委員会)を設けて、製品の規格適合性やコンプライアンス性を審査し証明/表示する「適合マーク制度」を確立しています。浄水機器類の規格基準を確立させて、安全・安心の見地から、製品の信頼を確保する活動を展開してまいります。

[審査の基準となる浄水機器規格基準について]

  • 家庭用浄水器 JIS S 3241: 家庭用浄水器製品規格
  • 家庭用浄水器試験方法 JIS S 3201:浄水器の試験方法の基準
  • 家庭用逆浸透膜浄水器 JIS S 3242:家庭用逆浸透膜浄水器製品規格
  • 浄水シャワー規格 JWPAS J:JIS化検討中
  • 浄水器協会自主規格 JWPAS B:公的規格成立の為の基本設定規格
  • 浄水器の課題ごとの規格基準の開発:JWPAS B,E,J,K,R,S,H
    ( ※JWPAS:浄水器協会自主規格)

[法令について:各種の消費者保護法令へのコンプライアンスチェック]

  • 家庭用品品質表示法:製品に表示している事項が適切か
  • 消費者保護法令:景品表示法、特定商取引法、独占禁止法等への対応
  • 厚生労働省水道関係、食衛法関係の省令等基準等への適合性

適合マークのある製品は…

  • 家庭用浄水器の規格基準に適合した製品です。
  • 製品の試験は、規格基準により確立した試験方法により行われています。製品自体の規格以外に、使用上の取り扱い説明書、その他の表示事 項等についても、コンプライアンスの見地から審査された製品です。

★適合マーク製品には以下のマークが表示されています★

適合マーク製品

浄水器協会会員名簿

会員名簿